高次脳機能障害|千葉リハビリセンターでの初診と現状把握

千葉リハの初めての診察。何をするの？

本日の診察のメインは「私の現状の把握と要望の確認」でした。

まず診察前に３つのキーワードを覚えるように言われました。すぐに「あとで聞かれるパターンだな」と察しました。必死になって覚えようと試みます。（でもやっぱり忘れちゃうんですよね。自覚があります。）

次に、私がどれだけ自分自身を理解しているかの問診や、東邦佐倉から持たされたMRIの資料を医師が確認します。そして私の要望のヒアリングです。

私の要望は2点。

最近は少しずつ記憶力が回復してきている実感はあります。でもまだまだ物足りないです。

もともと物覚えはよくなかったけど、病気になる前は今よりもましだったはずです。病気の後はちょっとしたことで「スポーン！」って記憶が消えてしまうんですよね。（正確には取り出せなくなる）本当に参っています。

そして記憶力がダメだと運転ができません。なぜかと言うと事故を起こしたときに証言ができなくなるからです。

せっかく40歳を過ぎてから免許を取ったというのに残念で仕方ありません。

しかも未だに柏のオートバックスに夏用タイヤを預けっぱなしです。なんとか交換しなくてはならない。タイヤって1本5万円もする高いものです破棄もできません。（いまは延長料金を支払って預かってもらっています）

診察の最後に「冒頭に伝えられたキーワード3つは何か」を質問されました。わかっていたことです。でも一つしか答えられませんでした。

記憶したものが頭から出てこないのはしんどいです。問題が分かっているのに答えられないんです。自分の頭が壊れている実感がわく瞬間です。（ちなみに妻にこのセリフを言うと怒られます。「壊れたんじゃない！ちょっと傷がついただけだ！」って・・・）

後で妻に確認したら、さらりと答えてくれました。これが私の現状です。記憶力がめちゃくちゃ悪いです。でもちょっとずつ回復している実感もあり、「そのうち元に戻るんじゃね？」って気もしていますが…。

悪いことばかりではありません。千葉リハからの帰り道で、脳が回復していると強く実感したことがありました。

それは帰りの電車で「あたまがズーン」がなかったことです。

今まではちょっとした移動で脳が疲労していました。電車で移動するだけで、とんでもないレベルの疲労感が襲ってきます。それが「あたまがズーン」です。本当につらかった。

電車での移動だけではありません。近所のイオンに散歩がてら出かけただけでも「頭がズーン」となって「はぁはぁ…」と息切れをおこし、グッタリしていましたから。

ちなみに入院中はもっと悲惨でした。なんと電話をするだけで「はぁはぁ…」とグッタリ感に襲われていたんです。電話室の机に突っ伏しながら話をしていました。本当にきつかった。会話って膨大なエネルギーを消費するんですかねぇ？

こうして振り返ると、最初は座って電話することすらきつかったのが、今は電車で移動しても大丈夫なレベルにまで回復していることに気が付きます。

今は自動車の運転はきついだろうなと思いますが、この調子ならそのうち車の運転でも疲れなくなる時がやってきそうな感じがしますね。

ただ、めちゃくちゃ難しいと言われている幕張の実地テストを合格しなければならないわけで、運転再開までの道のりは厳しそうです。

もっと外を歩いて体力をつけて、頭がズーンとならないように。そこからですね。運転再開への道のりは。

無理をするとテンカンを起こして大惨事になるかもしれません。それだけは絶対に避けねばなりません。人を巻き込むのは論外だし、また入院は嫌です。

そうなったら運転免許はもう駄目っていうよりも、人生終わっちゃいますね。細心の注意を払いつつ、ゆっくりと元の生活を取り戻そうと思います。