2Mar

昔々、マイコンがパソコンと呼び名を改めた頃の時代のことです。
NEC、富士通、シャープなどの大手電機メーカーがこぞって、BASIC言語を搭載したパソコンを世に送り出しました。
NECからはPC-6001やPC8001、富士通からはFM-7やFM-11、シャープは、X1シリーズなんて出ていましたね。どこも自社オリジナルのBASIC言語を搭載していたので、互換性はありませんでした。
小学校6年生の時、私の友達が手に入れたパソコンは、日立のベーシックマスターJr.。そのうちPC-8801mk2を買ってもらった友達、消しゴムキーボードと言われたJR-200を買ってもらった友達など、色々現れました。
女子なのにパソコンを買ってもらってる子もいました。夏になると熱でキーボードが溶けてしまうと言われている有名なPC-6001でしたね。
そんな中、私が愛機を手に入れるのは中学2年になってからです。
悩みに悩んで選んだパソコン
パソコンが世に出始めて3年後くらいでしょうか。電機メーカー各社は、パソコンの性能アップにしのぎを削っていました。
ある日の朝、母親に「パソコン買ってあげるよ」と言われた時は天にも昇る心地でしたね。貧乏な我が家にパソコンなんて、絶対に有り得ないことだと端から諦めていたからです。
さっそく母親が知り合いのパソコンショップからカタログを色々持ってきました。
- NEC PC-8801mk2SR
- 富士通 FM-NEW7
- シャープ X1-turbo
- 東芝 PASOPIA7
色々目移りしました。最後はX1-turboとPC-8801mk2SRで散々悩み、結局SRの方を選択しました。武田鉄矢が指揮者の格好をしていたカタログは今でも覚えています。
FM3重和音とか512色とか、意味がよくわかっていなかったけど、きっとすごいきれいな音がして、美しい映像が見れるのだろうと思わせてくれました。
モデルは3つある
ちなみにPC-8801mk2SRってモデルが3つあります。
- フロッピーディスクドライブがないもの。
- フロップーディスクドライブが1つあるもの。
- フロップーディスクドライブが2つあるもの。
そう。時代は進化しているのです。なんとパソコン本体に最初から5インチフロップーディスクドライブが付いているのですよ。データレコーダは必要ないのです。が~ピーやって20分間待たされた挙句、LOADERRORなんて憂き目に合う必要はないのです。文明の進化バンザイ!
FDDが2つあればファイルコピーなどが非常にお手軽にできるのですが、値段的に言うと、ドライブが2つあるモデルは25万弱ぐらい。貧乏な我が家ではちょっと無理ぽい。でもドライブ無しじゃ・・・。というわけで真ん中の1ドライブモデルを選択したのでした。たしか23万円ぐらいしましたね。凄い高いです。よく買えたものです。感謝!
ワクワクが止まらない
パソコンを発注してから届くまでの数日間は本当にワクワクです。これ以上ない幸せものです。
ショップのおじさんの話では、何とサービスでゲームを付けてくれるとのこと。当時、ゲームと言えばファミリーコンピューターでしたが、パソコンでもゲームが出来るのですよ。ほんとうに楽しみでした。
そしていよいよその日はやってきたのです。
私の部屋にPC-8801mk2SRがやってくる日が。
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